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Wi-Fiの届かない屋外や遠隔地のセンサーデータ収集に適した無線技術「LoRa」を解説。通信費をかけずにIoTを構築できるPrivate LoRaの仕組みと、2026年7月発売予定のLeafony用LoRa通信リーフ「LoRa Mary」によるPoCの始め方を紹介します。
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【コラム下書き】LoRaとは?通信費をかけずに「Wi-Fiの届かない現場」をIoT化する方法 — Leafony LoRa Maryリーフ
- 想定読者: 法人・PoC検討者(農業、環境モニタリング、設備監視などでLPWA導入を検討する企業担当者)
- タグ: Leafony
- 公開先: https://mitdir.jp/column?tag=Leafony
- 関連リンク: AC07 LoRa Mary 商品ページ / 技術資料
- 備考: AC07は2026年7月販売開始予定(¥8,250)。公開タイミングに合わせて「発売予定」表記の要否を確認
サマリー(コラム一覧・meta description用)
標準版(約120字)
Wi-Fiの届かない屋外や遠隔地のセンサーデータ収集に適した無線技術「LoRa」を解説。通信費をかけずにIoTを構築できるPrivate LoRaの仕組みと、2026年7月発売予定のLeafony用LoRa通信リーフ「LoRa Mary」によるPoCの始め方を紹介します。
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数km届いて電池で動く無線「LoRa」とは?通信費ゼロのIoTを実現するLeafony新リーフ「LoRa Mary」(7月発売予定)でのPoCの始め方を解説します。
はじめに:センサーは置けるのに、データが届かない
「畑の温湿度を自動で記録したい」「山間部の設備の状態を遠隔で見たい」——IoTのニーズが最も大きいのは、実はWi-Fiも電源も届かない場所です。
携帯回線(LTE-Mなど)を使えば通信はできますが、センサー1台ごとにSIMと通信費がかかります。数十台規模に増やすと、月々の通信費が無視できないコストになります。
この課題に応えるのが、LoRa(ローラ) という無線通信技術です。本コラムでは、LoRaの基本と、Leafonyで手のひらサイズのLoRaデバイスを構成できる新リーフ「LoRa Mary」をご紹介します。
LoRaとは:数km届いて、電池で年単位で動く無線
LoRaは LPWA(Low Power Wide Area) と呼ばれる省電力・広域無線の一種です。特徴は3つに集約されます。
- 長距離 — 見通しの良い屋外では数km級の通信が可能。Wi-Fi(数十m)やBLE(十数m)とは桁が違います
- 省電力 — 消費電力が小さく、電池駆動で長期間動作するセンサーノードを作れます
- 小容量 — 送れるのは温度・湿度・電圧など数十バイト程度の小さなデータ。動画や画像には不向きです
つまりLoRaは「小さなデータを、遠くまで、電池で送る」ことに特化した無線です。日本では免許不要の920MHz帯を使用するため、無線局免許なしで運用できます。
主要な無線方式との比較
方式 | 通信距離 | 通信費 | 消費電力 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
Wi-Fi | 数十m | 不要 | 大 | 屋内・大容量データ |
BLE | 十数m | 不要 | 小 | 近距離・スマホ連携 |
LTE-M | 基地局圏内 | SIM契約が必要 | 中 | 広域・台数少なめ |
LoRa | 数km | 構成次第でゼロ | 小 | 屋外・多数のセンサー |
通信費ゼロも可能:LoRaWANとPrivate LoRa
LoRaの運用形態は大きく2つあります。
- LoRaWAN — LoRa Allianceが策定した標準規格。異なるメーカーの機器間でも互換性があり、広域ネットワークサービスを利用した運用に向きます
- Private LoRa — 自社で専用ゲートウェイ(受信機)を設置し、独自ネットワークを構築する方式。月々の通信費がかからないのが最大の特徴です
たとえば工場や農場の敷地内に受信ゲートウェイを1台設置すれば、敷地内に点在する数十台のセンサーからのデータを通信費ゼロで集約できます。「センサーの台数を増やすほどLTE-Mとのコスト差が開く」のがPrivate LoRaの強みで、PoC(概念実証)から本格導入へのスケールを考える企業に適しています。
LoRa Mary:Leafonyに長距離通信を追加するリーフ
Leafonyは、切手サイズの基板(リーフ)を積み重ねて小型IoTデバイスを構成できるオープンソースのIoTプラットフォームです。マイコン・センサー・電源・通信といった機能ごとのリーフを組み合わせるだけで、試作機を素早く形にできます。
AC07 LoRa Mary は、このLeafonyに920MHz帯LoRa通信を追加する通信リーフです。
特徴
- Murata Type ABZモジュール搭載 — SX1276+STM32L072CZを内蔵し、FCC・IC・TELEC・KCCの認証を取得済みの実績ある通信モジュール(CMWX1ZZABZ-091)です。日本向け920MHz帯(920.6〜928MHz)に対応しています
- 工事設計認証済みチップアンテナを標準搭載 — 電波法対応のアンテナ込みで設計されているため、買ってすぐ合法的にLoRa通信を試せます。より長距離が必要な場合はU.FLコネクタ経由で外部アンテナにも切り替え可能
- Arduino環境でプログラミング可能 — 専用の開発環境を覚える必要がなく、社内にArduino経験者がいればすぐ着手できます
- セキュアエレメント(ATECC608A)搭載 — 署名付き通信のサンプルも公開されており、セキュリティ要件のあるPoCにも対応
- W23×D30×H2mmの小型サイズ — 他のリーフと重ねても手のひらに収まります
PoCの最小構成例
LoRa Maryは単体では動作せず、他のリーフと組み合わせて使います。たとえば以下の4枚で「センサーデータをLoRa送信する電池駆動デバイス」が構成できます。
AP03 STM32 MCUリーフ(マイコン) + AI01 4-Sensorsリーフ(温湿度・照度・加速度) + AC07 LoRa Maryリーフ(LoRa通信) + AV06 1.8V〜5.5Vリーフ(電源)
ここで1点ご注意ください。LoRaは送信側と受信側がそろって初めて通信が成立します。Leafony同士で送受信を完結させるPrivate LoRa構成の場合、送信側・受信側それぞれにLoRa Maryが必要なため、最低2枚からのご用意をおすすめします(LoRaWAN対応ゲートウェイで受信する構成であれば、送信側の1枚から始められます)。
受信側にも同様のLoRa構成を用意すれば、Leafony同士のメッセージ通信やセンサーデータの長距離転送を検証できます。公式ドキュメントには「LoRaメッセージ通信」「LoRaセンサデータ通信」などのサンプルアプリが公開されており、基板設計やファームウェア開発なしでPoCを始められます。
こんな用途に向いています
- 農業 — 圃場の温湿度・照度を定点観測し、ハウスや事務所のゲートウェイへ集約
- 環境モニタリング — 河川・山間部など通信インフラのない場所での計測
- 設備監視 — 広い工場・プラント内に点在する設備の状態監視
- 研究・教育・PoC開発 — LoRa/LoRaWAN通信の検証・教材
導入前に知っておきたい注意点
- LoRa通信には受信側のデバイスまたはゲートウェイが必要です。Leafony同士で送受信する場合はLoRa Maryが最低2枚必要です(LoRaWANの場合は対応ゲートウェイとネットワークサーバー環境が別途必要)
- 通信距離・品質は設置環境やアンテナ条件によって変動します。本導入前に現地での通信テストをおすすめします
- 送れるのは小容量データです。画像伝送などには別方式をご検討ください
まとめ:まずは送受信ペアの2枚から検証を
LoRaは「屋外・遠隔地のセンサーデータを、通信費を抑えて集めたい」という企業ニーズに対する現実的な解です。LoRa Maryなら、認証済みアンテナ搭載で電波法面の不安なく、Arduino環境で素早くPoCを始められます。
AC07 LoRa Maryは Leafony Shop にて2026年7月販売開始予定です。Leafony同士で送受信を試す場合は2枚セットでのご検討をおすすめします。技術仕様の詳細は公式ドキュメントをご覧ください。
「自社の現場でLoRaが使えるか相談したい」「PoCの構成を一緒に検討してほしい」といったご相談は、ミットディア株式会社へのお問い合わせよりお気軽にどうぞ。
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